「 社長の人間力 」
-中小企業の経営支援ほど興味深い仕事はない-
長年,税務という仕事を通じて中小企業と深く関わりを持たせて頂いていると共に、零細とはいえ、30年以上私自身が、事業主として事務所を経営しております。
私は、税の専門家であり、営業そのものに直接働きかけてゆくたぐいの経営コンサルティング業とは微妙にその仕事の分野を異にしております。しかし、ここにきて腹の底から興味を覚え、自分が悔いなく取り組める仕事は、中小企業の経営支援という分野を置いてほかにないと強く感じております。
理由は二つあります。一つは、長い間税務という面から企業に関わらさせて頂きながら、社長さん方のご苦労を目の当たりにしてきたという事実があります。二つ目に、私自身が事業主として、絶えず突きつけられてきた経営上の難題、そしてその解決過程にかかる実体験があるわけです。
この二つの要素に経営理念、税務経理の知識をドッキングさせらば、経営上実際に役立つ、独自のアドバイスが可能になると思うようになったのです。
経営というのは「人間が生きること」に深く関係しており哲学的な興味がつきませんから・・・。
「中小企業の経営者の皆様へ」
-自分の会社は実は一番わかりづらいもの-
私がいつも経営者の方に伝達していることなのですが、経営を単なる金儲けと考えているとすぐに壁が来てしまいます。一番大切なのは「経営理念」なのです。何を動機に、何を目指して経営をするのか、よくよく認識していただくが肝要かと思います。
経営計画とは、自分の会社をどうしたいのかを数値化したものです。普通の指導はここから始まるのですが、私の場合はまず経理から入ってもらいます。帳簿の書き方を覚え、財務諸表を作成しその意味を徹底して理解していただきます。
なぜなら、自分の事業実体を客観視できなくては、いくら立派な計画を立てても、絵に描いた餅になりかねないからです。
経営から話が離れるかもしれませんが、人間は、自分自身こそが一番見えづらいもののようでございます。逆に、自分を客観視でき、自分がどうなりたいかはっきり認識できれば、コンサルタントに指示されなくても次に打つ手は自然と浮かんでくるものです。
従って、私どもの役割は、「経営者の皆様にご自身ならびに、その事業実体を深く認識していただくお手伝いをすること」これに尽きる、と考えております。
その上で、しっかりとした「計画」を立てる。
そして、「実践」「予実管理」と進んで行くこと。
「専門家としての税務顧問サ−ビス」
-税理士の役割-
一般的に会計事務所の多くは、会計帳簿を基に決算書を作成し、税法に基づいて申告書を作成します。そして、最終的には税務当局から否認されないように適正な処理をします。
従って、判断に迷うような複雑な税務問題が生じた時に、自然と税務調査で否認されないようにと、保守的に考え、安全策をとって税務処理することが多くなります。その結果、本当はより税金を減らすことができたかもしれないのに、その機会を逸してしまう事が起こります。
適正な処理をしている会社だという信頼を得ながら、かつ、適正な納税をするためにはどうしたらよいのでしょうか。
当事務所では、最適な回答を導き出すために、複数の職員が過去の経験による十分な議論を交わし、知恵を出し合い、チーム全体でお客様をお守りする体制を採っております。実際の税務調査において問題点を指摘するリスクを早期に発見し、対応策を検討することで、税金を調整しながらも安心して経営に専念して頂けるものと考えております。